うつ病やそううつ病の運転者は人身事故で最大懲役15年の可能性

公開日: 2016年5月21日土曜日 心の病気

残念ながら本当にある話です



平成26年5月20日に法施行された、

自動車運転死傷行為処罰法

その中にある『病気運転致死傷』

にはこうあります。

特定の疾患の影響により正常な運転が困難な状態に陥り、人を怪我をさせた者12年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は15年以下の懲役に処する。

<健常者との比較>

健常者は、過失運転致死傷罪の適用。
運転で怪我や死亡をさせた場合には7年以下の懲役、
もしくは禁錮、または100万円以下の罰金となる。

特定疾患の人が、『人身事故』を起こすと健常者よりも重い処罰を受ける可能性があります。

そううつ病だと人身事故で重罪


特定の疾患はどの病気?



以下の疾患が特定の疾患になります。

  • そううつ病、うつ病、そう病
  • 統合失調症
  • 低血糖症
  • 再発性失神
  • 重度の睡眠障害
  • 意識や運動の障害を伴うてんかん

自分の病気が特定疾患に該当した場合には、どういった場合において重い刑罰を科せられるのかは、知っておく必要があります。



病気運転致死傷で処罰されるのはこんな時



特定の疾患の影響により、走行中の正常な運転に支障が生じるおそれ(危険性)を予め認識していながら自動車を運転し、その結果として、当該疾患の影響により正常な運転が困難な状態に陥った場合。

この場合で人身事故を起こした時に、病気運転致死傷という重い処罰が下されます。
具体的にはどんなケースがあるのでしょうか。


病気運転致死傷で処罰されるケース①



①のケースは、自分が特定の疾患であることも、運転において危険な症状があることも認識しています。(病気運転致死傷では、以下<>の場合にも認識とみなされます。)

<医師から患者へ運転の危険性についての指示がある=患者は運転への危険性を認識している>

  1. ※病気の影響で、意識を喪失するような発作の前兆症状が出ている、もしくは意識を喪失するような発作が予想された。それなのに、医師から指示された薬を飲まずに自動車を運転し、事故で人を死傷させた場合
  2. 医師が『自動車の運転は危険』と判断(指示)していたにも関わらず、自動車運転を行い事故で人を死傷させた場合

※病気の影響とは

発作以外にも、

  • 病的に極端な興奮状態
  • 顕著な精神活動停止
  • 多動状態や無動状態など

幻覚や妄想に相当影響されて意思伝達や判断に重大な欠陥が認められるような精神症状を発症している場合も含まれます。


病気運転致死傷で処罰されるケース②


  • 病気の診断を受けていなかった人の場合でも、たびたび意識を喪失するなど、自らの症状を知っていて、正常な運転に支障が生じるおそれがあることをわかっていたときは、事故後、事故時において特定疾患と医師に判断されれば処罰される。(自動車運転を行い事故で人を死傷させた場合)



このような場合には病気運転致死傷ではない



自動車の運転における事故で、人を死傷させた場合において、

  • 特定の疾患による危険をなくすための薬を、医師の指示通りに飲んでいたとき
  • 特定の疾患だが、医師から『自動車の運転は危険』と事前に判断(指示)がなかった
  • 事故時、事故後に、医師から特定の疾患と診断されたが、事前に自覚症状がなかった
  • 自らの症状を知っていて、正常な運転に支障が生じるおそれがあることもわかっていたが、事故後、事故時において特定疾患と医師に判断されなかった

人身事故救急車



まとめ



医師から運転を控えるように言われている方、車の運転に薬が必要という方は、自分のためにも素直に従いましょう。

病気が原因で、罪のない子供の列に突っ込む、それによって人生を棒に振るなどの悲劇は、可能な限り防がなくてはいけません。

ただ・・・。


病気運転致死傷のここはどうなの!



この法律は、てんかんやドラッグ、アルコールによる危険運転がキッカケで生まれたのに、そううつ病(うつ病・そう病含む)等の精神疾患が含まれました。

そううつ病患者の事故発生率が高いのならしょうがないのですが、そういったデータはないようです。
偏見に基づいているイメージは拭えません。

運転免許の取得や更新についても同様ですが、データに基づかずに精神疾患に対して差別的な法律を作るのはやめてもらいたいです。


そううつ病(うつ病・そう病)の運転者はコチラも注意!



病気や薬の影響で事故を起こした場合に、道路交通法第66条の違反に該当すると、

3年以下の懲役又は50万円以下の罰金となります。

道路交通法第66条

「何人も、過労、病気、薬物の影響、その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で、車両等を運転してはならない。」

こちらは人身事故の場合だけではありません。

警察の取締りによる現行犯逮捕でも適用されます。

詳しくはこちらの記事をお読みください。(↓をクリック)


そううつ病(うつ・そう病)の薬を飲んで運転したら罰金50万円!本当?

最後までお読みくださった読者様に感謝いたします。
ありがとうございます。
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